3月14日の定期演奏会(無観客)を終えて  
常任指揮者 阪 哲朗からのメッセージ

 
 昨3月14日、我々の演奏を聴いて下さった方々は、3万人を超えるといいます。 
この数は、普通のクラシックのコンサートホールでは有り得ないとんでもない数です。 
忌まわしいコロナウィルスの影響による大規模なイベントの自粛、中止、社会全体が厭世感に包まれ、それに伴い経済が停滞。
そして何より人々を取り巻く普段の生活、空気感は一変してしまいました。
このような状況下、何もしなければ失敗はしない、それが最善の策という空気の中、何としてでも我々の音楽を欲して下さる方々の元へ演奏をお届けしたい、という純粋な思いに様々な分野の方々が力を結集、ライブでの動画配信という初めての試みが実現しました。
手探りながらも勇気を持って立ち向かったすべての方々、そして暖かく見守って下さった視聴者の皆様に、心より感謝いたします。 
世界中に、音を出したくても出せないで苦しんでいる音楽家仲間たちが大勢いる中、このような特別な環境で音楽をすることが出来、動画配信という形でネットを通じて視聴者の皆様と繋がりを持てたことは、音楽家冥利に尽きますし、今後の新しい音楽の発信の一歩になったように思います。 
今回、例えばこの動画配信を知人にお知らせすることで、旧交が復活したという方もおられるでしょう。
古くは王侯貴族たちの社交の場であった音楽会。
現代において音楽は、生活に身近なスマートフォンやコンピューターを駆使して、世界中で音楽を共有する事ができるようになりました。 
とは言え、ともすれば一方通行に陥りがちなネット配信。
誰もいない拍手の無い客席に礼をする虚しさ、今月になるまではおそらく、音楽史上、おそらくは未だ誰も経験した事のない無観客での演奏会。 
ライブ配信中に、音量の大小や画面の明暗など、ツイッターという文明の利器を通して続々と皆さまから頂く貴重なフィードバック。
そしてこれに即座に反応、微調整してより良い物へと変えるなど、デジタルの最先端技術と、かたやアナログの代表のようなオーケストラが鮮やかに融合するさまを、まざまざと見せつけられたような気がしました。 
今後も、どのような形で皆様に音楽をお届けすることができるかを、楽団をあげて模索していきたいと考えています。 
最後になりましたが、一日も早いコロナウィルスの終息を願って止みません。 
ありがとうございました。 

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第283回 定期演奏会 前半
第283回 定期演奏会 後半 

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